亡霊
「それくらい自分でやれ」
「無能なお前が誰かの時間をとって良いのか」
「きっと自分ならできる」
「最悪の状態からでも生き延びれる」
「頼む状況を生んだ無計画を反省しろ」
今でも誰かに頼むときに、必ず自分の中から、得体の知れない抵抗がわんさか出てきます。
人に頼むのは苦手です。苦手すぎてタイミングを失して、納期遅れも出したこともあります。
実に矛盾した、無意識の言葉が積み重なったすえの抵抗感。しかし、これらの言葉に、客観性なり合理性はありません。
言うなれば、自分が過去の経験から作り出した〈亡霊〉です。いまはいないものです。
自分で作った自分の亡霊におっかなびっくりしながら、1人でやっていく能力はあがりました。公開情報からルートをつくり、ひとりでこつこつ作業を重ね、障害を起こさないように。
暗がりの中では、正しい生き方でした。
しかし、なにか挑戦したり開拓する能力は失われていきました。誰かのなかに、何か良いものを見出す力も失われました。自分や誰かに、希望を灯すようなこともしなかった。
明るいところに出てきたいま、暗がりの中の生き方は合わなくなってきている。
自分を変えようとするのは、苦痛で恐怖です。より良い人間になろうとしても、やはりそこは変わりません。
現状認識する力を少しずつ獲得し、私の亡霊との戦いの勝率は上がってきています。予断は許さないですが、引きつづき頑張りたいです。
いつか、頼れない自分という幽霊を撃ち払い、頼りになる自分を現実にしたい。
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全部原価計算を考えてみる
「1個当たり、いくらなのか?」という問いは、およそメーカーで常に意識されているものだ。しかし、この「1個あたり、いくらなのか?」に合わせて1個当たりの原価を算出しても、生産現場の意思決定に使えない場合が多いように思う。
1個当たりの金額を算出するとき、そこに意識されるのは、それ以上で売れれば利益が出ているからだ。別に間違いではない。
(というか、それすら超えられないのは端的に言ってやばい。作らない方がいい。そういう意味で、作るか作らないかの判定には使えるかもしれない。)
でも、設備投資や外注・内製を考えるときなど、何らかの生産改善・改革行動を行ったときの評価指標としてはあまり使えない。
販売数量に応じてすぐに変わる材料費と、販売数量に応じて短期的には変わらない機械装置の減価償却費からなる、簡単な原価構造のメーカーを考えてみる。
・材料費は1個あたり100円かかる。
・機械装置の減価償却費は1ヶ月あたり30,000円かかる。
・生産量=販売量とする
ここに、1,000個生産した場合と、2,000個生産した場合を考える。
・1,000個作った場合の1個あたりの金額は、
{ (100 * 1,000) + 30,000 }円 ÷ 1,000個 = 130円
・2,000個作った場合の1個あたりの金額は、
{ (100 * 2,000) + 30,000 }円 ÷ 2,000個 = 115円
ということで、生産量が増えたことで1個当たりの固定費が減少し、1個当たり15円安くなった(万歳!)
なんていうのは結局、結果論にしか過ぎない。生産量が増えれば固定費が下がる、生産量が下がれば固定費が上がる。それは、需要の変動に合わせていたら原価が安くなったり高くなったりしました、という以上のなにかは見えない(僕に見えないだけで、他の人は見えるのかもしれないけど)
こういうのを全部原価計算というらしい。しかし、改善活動や設備投資対象を評価するには、なにも使えない。
・販売数量変動を吸収できる、生産能力・原価構造をどうしたら持てるのか?
・材料であれ機械装置であれ、いかに共用部分を増やして費用圧縮するのか?
・過去よりも人員や設備導入を減らした場合の効果測定は?
それを1個当たりに換算してしまうと、どうしても、市場需要に強い影響を受ける生産量によって規定されてしまう。生産量を独立変数とし、全部原価を従属変数とする関数を作れば、いくつかのシナリオについて、数値上は整理された、きれいな感じのするグラフやモデルは作れるだろう。
しかし、生産設備の(税務上とりあえず決められた耐用年数で算出された)減価償却費を更に市場の変動に応じて変わる生産量で割り勘したところで、設備投資がよかったか悪かったかなんて分かるはずがない。
しかし、この関数から分かるのは、販売数量を増やし続けたら固定費が減って良いよ!以外はわからない。精緻化しても、この障害はどうにも解決されないような気がする。
これを考えると、いったい原価率ってなんだろうね?ってなる。
田中角栄 100の言葉(1)
ブックオフにて360円(税抜)で購入しました。
本当は田中角栄秘書の早坂茂三の本が読みたかったのですが、残念ながら販売しておらず。私が住んでいる市の中央図書館には蔵書があるようですが、少々遠い(遠い目
それはさておき。私はだいたい好きな本は3回以上読むようにしています。端的に、あまりアタマがよろしくないこともあり、1回では理解が及ばないことが多いため。
3回くらい読めば、全体像と各論の理解がそれなりに進んでいます。本当は5回くらい読んで、自分なりのツッコミを入れて、身体に定着させるべきですが時間的に難しい。今回は、2回読んだ時点での感想ですので、また考えが変わるかもしれません。
私の職種は経理・財務系になります。そのため、一番腑に落ちたのが、34ページ、13番目の言葉として挙げられているものです。
- 大事なのは数字と事実だ。ウソか本当かは調べればすぐ分かる。根拠に乏しい屁理屈は、たちどころに化けの皮が剥がれる(田中角栄 100の言葉 - p.34 - 角栄の言葉⑬数字と事実)
さて、私自身はこのこと自体は普通と感じています。この言葉を持って、彼が優れた合理主義者だったという評価も厳しい。この言葉が、どんな文脈で、どのような想いで発せられたのかがわからないからです。ドラマの台詞を抜き出しても、ドラマ全体の評価ができないのと同じことです。
ただし。この言葉のあとに付けられた説明文には、少し感心したところがあります。
- 10代から労働と経営に携わり、経済の仕組みを体で理解していた田中角栄。その「合理主義」の土台の上に義理と人情の政治が成立した。(田中角栄 100の言葉 - p.35 - 後段)
最近、自分の中で失われていくものに、この義理と人情があります。数字と事実を積み上げて、シナリオを作成し、反証可能性を残しながら暫定的に真と思われるシナリオを採用して行動すること。その真が覆れば、別のシナリオを生み出すか、前に捨てたシナリオを復活させて行動する。これはとても大切だと思っています。
ただ、なぜ、そんなことをするのでしょうか?成功するため?金を得るため?でも、その1つに義理と人情の実現があっても良いのかもしれません。義理と人情というと、クローズドで湿っぽい、イヤーな感じがしてきますが、一方で、暖かさもあると思うのです。
- 人間は誰しもできそこないだ。しかしそのできそこないを愛せなければ政治家はつとまらない。そこに政治の原点があるんだ。(田中角栄 100の言葉 - p.82 - 人間を愛する)
少しずつできることが増えてきた、自分が弱者ではなくなった、誰かに指示をする立場になった今。他人に向かって合理主義の気焔を吐く一方で、田中角栄が守ってきた義理と人情について考える余裕が必要です。
義理と人情が不都合な真実を隠すのであれば、私は遠慮なく切り捨てます。一方で、義理と人情には、合理主義では成し得ない何かを生む力があるとも思っている。
人間は合理主義のみでは心から動けないからこそ、敵を作らないことにかけて一流だった田中角栄の「関係者全てに対して慮る姿」は学ぶべきところが多いと感じます。
はじめての英語プレゼンテーション
《バックグラウンド》
私が忘れないために殴り書きをします。最近のことですが、会社ではじめて英語プレゼンを行いました。オーディエンスの半分以上は海外のとーても偉い方々でした。
この経験を、将来の自分に向けた備忘録として、英語プレゼンテーションをどのようにこなせばいいのか書きます。
プレゼンテーションと英語に分けて構成すんぞ。
《プレゼンテーション》
外資系風(?)に言えば、
プレゼンテーション=①プレゼンス×②コンテンツ×③デリバリー
日本語で言えば、
発表=①発表者の存在感×②発表の構成内容×③発表内容の伝え方
①プレゼンス(存在感)
最低要件として「堂々と」「声が大きい」「余裕がある(ように見える)」とかその辺り。オーディエンスと比較して、自分が格下であればあるほど必要。けど、作り込んでいると忘れてしまいがち。でも、発表数日前から脳みそフル稼働してシミュレーションしてみろ。どうだ、自分、おどおどしていないか?へらへらしていないか?声が小さくないか?弱々しく見えないか??
②コンテンツ(内容)
日本語でも内容が良くないプレゼンは、英語にしたところで良くならない。日本人ですら良くないと思うもの、プレゼンまじうまい外国人(米国人・英国人辺り)が評価するはずもない。ドキュメント・コミュニケーションの全体観を読んで頑張れ。コンテンツに不安があるなら、この技術を使いこなせていないぞ。デリバリーの前にデリバリーするものが良くないのなら、伝える意味も無いんだぞ。
③デリバリー(伝え方)
コンテンツに自信を持てたなら、スライドやスクリプト(スピーチ原稿)は当然作り込んだ方がいい。当然、ふつうのジャパニーズは日本語より英語が弱いので、英語ではうまく伝えられないこともあるのだし、その分だけグッと作り込んだ方が良い。身振り・手振りなどもあるとなおよい。また、スライドにも動きをつける必要がある。たとえば、1つのスライドに情報を詰め込みすぎず、1つのスライドを複数分割して、キーポイントがぼやけないようにするとかな。
《英語》
英語=①英語スクリプトの分かりやすさ×②英語スクリプトのスピーキング力
参考図書は、英語のプレゼン直前5日間の技術を読んだらよろしい。質問されたときの対応術(回避含む)とか書いてあるぞ。
①英語スクリプトのわかりやすさ
日本語で作ったスクリプトを英語に直すときの注意点をここに書く。
1)短文化
S+V+Oの固まりで文書を区切れ。
2)重要となる単語の意味合いやニュアンス
プレゼン上、伝えたい/伝えなければならないキーとなる重要単語については、ロングマン英英辞典あたりで、日本語のイメージとズレがないか確認を取っておけ。
3)論理的整合
因果関係を英語に置いても明示すること。原因を表現する文章、結果を表現する文章は繋げずに、それぞれ1つの短文として書いた方が良い。慣れていないのに、うかつにso〜thatとかtoo〜toとか文法使わない。覚えられないし、シンプルに接続詞(because、so...)使っておけ。
4)能動態
受動態は受けがよくないらしいから、全部とりあえず能動態にしよう。
英語スクリプトの即席術/緊急回避的なサムシング
1)日本語のスクリプト(短くてわかりやすい)を用意します。
2)グーグル翻訳(日本語→英語)に日本語スクリプトを突っ込みます。
3)翻訳された英語スクリプトを読み、
・意図通りの意味になっているかチェック(グーグルさんもたまに勘違いする)
・短文化や論理的整合、受動態→能動態をベースに、英語スクリプトをなおす。
4)Grammarlyに英語スクリプトを突っ込む。
文法上、誤ったところが指摘されるのでなおす。
②英語スクリプトのスピーキング力
結局、リズムや発音、スピードになるのだが…リズムや発音については、日頃からシャドーイングすることに尽きる。しかし、プレゼンまでに基礎力を引き上げる時間がない場合、どうしたら良いのか?自分の英文スクリプトを読み上げさせ、読み上げた英語をシャドーイングする。
1)①で作成した英文スクリプトを用意する。
2)テキストメモ(.txt)にスクリプトをすべてコピーする。
3)NaturalReaderにテキストメモをアップロードする。
4)読み上げられた英文をシャドーイングする。
※ちなみに、無料版の音声はTHE 機械音声って感じであまり耳に良くはない…。
クリエイト速読 vol.25
ユーキャン「通信教育」 | 提携パートナー | クリエイト速読スクール
しばらく更新が途絶えていましたが、断続的にクリエイト速読はやっていました。
とりあえず、今日までの記録を更新。
*プログラム2が終わりました。通信教育前と比較して+300字/分の読書速度となりました。
*(理解を伴う)読書速度が向上してきている実感もあります。平易な文章をざっくり理解するのであれば、3,000字/分(文庫小説5ページ分ほど)の読書速度はあると思います。
*伸び悩んでいるトレーニング項目(ランダムシート:成長なし)と、伸びているトレーニング項目(ロジカルテスト:ステップ3)の差が広がっている印象です(なんとかなんのかな?)→ クリエイトのWEBサイトにある、ランダムシートに関する体験談等を読みあさることにします。
*講師コメントが返送(郵送)されてくるまでは、プログラム2の自習を行います。