本日の想 vol.3

 私がクリエイト速読の通信教育を受けている理由は、情報処理能力、もとい、情報処理量の増大&情報理解度の向上&情報処理速度の向上を狙ってのことである。しかし、速読スキルは HOW であって WHY ではない。私に取ってのWHYは、転職先でも生き残れるように、強力な武器が欲しいからだ。

 

 まず、仕事において、情報を正しく処理していくことは基本である。情報の処理能力が高まることで、仕事上の判断の根底部分はみっちりと固まっていく。もう少し、簡単に言い換えれば、仕事に関わらず、より早く・より多くのことを調べられるのであれば、なにかを決めるにあたって、不安は少なくなってくるものだ。

 また、賛否バランスよく情報を集めることで、主観の偏りも減ってくる。ところが、情報処理能力が不足していると時間の制約が生じ、より確かな情報源を求めたり否定意見を集めなくなり、偏りが改善される機会がぐっと少なくなる。

 たとえば、私の仕事は経理である。メール・イントラネットの情報もさることながら、会計基準・財務戦略にかかる書籍・雑誌、社内基準・規定、各種決裁文書、各種Officeファイル、生産・開発・営業各部署の社内報告資料、極めつけはERPに蓄積された膨大なデータがある。常に頭上を吹き荒れる文字・数字・文字・数字…の嵐。

 しかし、形式はともあれ、こういったデータ・ドキュメントをより早くより多く読み、もってバランスの取れた仮説を形成し、示唆に富む提案をあげていくスキルは、環境に左右されない力となる。

 速読のスキルは、うまく身につけさえすれば、転職するにあたって頼れる武器の1つとなるはずである。

 

 …という仕事の話とは別に。基本的に本を読むのは好きである。小説よりも、人間の行動について分析した、思想・学術よりの本を好んで読んでいる。

 たとえば、ユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」は最高で2回は読んだし、ウ・ジョーティカ著「自由への旅」もすばらしかった。千野帽子「物語とはなにか」も良い本だったし、時間があれば、ハンナ・アーレント「人間の条件」をもう一度読みたい。もともとド文系人間なので、歴史書・哲学書はまだまだ死ぬまでに沢山読みたい。

 というわけで、プライベートでの読書も充実させたいので、やはり速読のスキルをつけていきたいなと思う。